初恋の人を今でも

書くかどうか悩んだんですけど、久々にお気持ちブログを書きます。

 

2月12日に「乃木坂46 星野みなみ卒業セレモニー」が開催されました。自分は配信で見ていたのですが、お昼過ぎに会場付近まで行ってみました。本当にたくさんの人から愛されていたのだなと感じました。

 

自分が乃木坂46を知ったのは2017年の11月末だったのですが、そのときのメンバーといえば生駒里奈白石麻衣西野七瀬生田絵梨花齋藤飛鳥秋元真夏……と、別にファンでなくても名前を知っている人が多かったです。既に卒業していた橋本さんのことも知っていました。

それから過去の映像を見るようになると、最初の頃の曲に生駒さんと生田さんに並んでもう一人いることに気づきます。グループのことを全然知らなかったときの自分からしたら、「最初の頃にメインでいて今見たことがないってことはもう辞めちゃった子なのかな」と感じたその人こそが星野みなみさんでした。AKB48のことも別にファンでは無かったですが、前田敦子さんや大島優子さんの卒業の話題はもちろん知っており、女性アイドルはどんどん辞めていって新しい人が入ってきての繰り返しだと思っていたので、まさか乃木坂はまだ3期生が入ったばかりで、初期のメンバーのうち半分も辞めていなかったなんて知りもしませんでしたから。その誤解はおそらく年末には解けていたと思います。ただ、これがきっかけで気になるようになります。

年が明けてすぐ、乃木坂46の成人式がありました。その真ん中にいたのがみなみちゃん。まさか20歳だとは、そして同い年だとは思いもしませんでしたから、とても驚きました。同い年の人にはどこか親近感が湧く。結果として自分は、グループを知っていくうえで、視野が広くてグループのことをよく見ているのだなと感じた生駒さんと若月さん、そしてみなみちゃんが推しなんだなと認識するようになります。「裸足でSummer」の歌割で中元さん・堀さん・北野さんの3人が"サンダル脱ぎ捨て隊"と呼ばれていますが、その直前の歌割である3人は"テーブルの下さりげな組"と呼ぶべきでしょうか。偶然にもその3人でした。

しかし1か月もしないうちに生駒さんが卒業発表をし、1年もしないうちに若月さんが卒業し、一気に洗礼を受けた2018年にあっても、みなみちゃんだけは続けてくれました。"推し"と公言することでどんどん辞めていってしまうのではないかと感じてからは、その頃には全員の顔と名前とキャラクターがわかるようになっていましたから、推しを決めず箱で推していくべきなのかと思いもしましたが、やはり気になる存在で、どこか特別であり続けました。

 

それ以来、ポジションに一喜一憂する日々は続きましたが、クイズ番組で活躍する同じく同い年のれなちさんを応援するようになってからは熱量は下がってしまったのかもしれません。さらに4期生をまるっと好きになってしまってからはもしかしたら顕著になってしまったかもしれないです。4期への愛が深まる一方、2期生だって好きですから、それに対して1期生の全員福神であったり、メンバーは「2期生は同期」と言いながらもそれが反映される気配もない扱いの差に、いつしか個別のメンバーは好きであっても"1期生というかたまり"が苦手になっていきました。きっと最初から応援していればそんなことないはずですもんね。こっちは2017年ベストアーティストの嵐コラボ出の永遠の新規ですから。そんなこんなあって、4期と2期への愛情が増えれば相対的に1期生個人も下がっていってしまいます。みなみちゃんと高山さん、樋口さんはそれでも好きだったはずなんですけどね。

 

転機は2021年9月上旬の「のぎおび」でした。のぎおび選手権で4期生が良い成績を出していたのに、ルールが徹底されておらず、言ってしまえばみなみちゃんがズルをした形で記録を更新されてしまったことに、もちろんスタッフサイドへの不満が大きかったのですが、「みなみちゃん本人もコメント読んでるはずなのに」と思うようになってしまいます。結果としてこれが最後ののぎおびで、この数日後にこの日のこの後のことも含めて色々出ちゃったんですよね。まあショックでしたけど、逆にこのことのおかげでショックが軽く済んだと言えるのかもしれません。

 

断っておきますが、自分はスキャンダルでどうこう言うつもりは全くないですし、はっきり言ってどうでもいいです。別にアイドルとしてのパフォーマンスに支障が出るようでなければそれ以外はどうだっていいし、恋愛してようが法や道徳に触れるようなことがなければどうだっていいです。例えば一晩中遊び惚けて次の日声枯らすとかは論外ですけど。だって熱愛はスキャンダルで結婚すれば祝福っておかしいでしょ。ただ、そういうことをよく思わないファンが多く、結果的に序列が下げられたり出番が減ったり、あるいは多くのファンが悲しんだりすることにはつながるので推奨はしませんが。本人への誹謗中傷ももちろんだけどそれにファンの人たちが傷ついていくの、はっきり言って見てられなかったから。

まああとこの件に関しては、病欠で仕事に穴をあけたばかりの病み上がりで撮られたってのはさすがに擁護できなかったですけどね。もちろん体調不良を嘘ついていたとは思いませんよ。これまでの活動を見ていてここを信じられなくなるわけなんてないですから。

 

とまあ、結構自分の中でも堪える一件でしたが、仕事復帰となった「らじらー!サンデー」で冒頭謝罪した後、普段通りの楽しい放送とかわいらしい声を聴いてからは、やっぱりこの子のことは嫌いになれないと改めて感じました。ああ、やっぱりこの子は不可欠なんだな、と。

でもそれと同時に、次の選抜発表があるときには、運営的にはこのまま選抜に置いておきづらいだろうし、かといってアンダーはそういう場じゃないし、もしかしたら次も選抜の端っこにいてくれるのかもしれないとは過りましたが、やっぱり先は長くなくて。あっという間に最後のらじらー!も終わり、気づけば卒業当日になっていました。

 

やっぱり特別な存在だったから最後の瞬間を見届けなくてはという使命感から見た配信。本当に良かったです。前半こそおゆうぎかいでしたが、クイズが終わってからはもうヤバかったですね。

葉月、ロマいかの夢が叶ってよかったね。よく「無口なライオン」まで耐えたね。年を重ねて綺麗になって、最高のコンディションで推しを見送れて本当に良かったね。今でも葉月のことだけで泣けてくるし、これからはより一層応援するよ。他の3期生も葉月に花を持たせてくれてありがとう。

「Am I loving?」が見れるとは思わなかったから本当にうれしかったし、みなみちゃんが「アイドルのれなちも好き」って言ってくれた以上れなちさんはアイドルを貫いてほしいし、絢音ちゃんは表立った関わりはあまり見れなかったけど裏では仲良くお話していてくれて嬉しかったし、日奈子ちゃんには感謝しかないです。1期生の言う「2期生は同期」は信じられないけど、でも年が近くて仲良くしていたみなみちゃんにとっては疑うだけ無駄なんだと思うし、「みんなが大好きだから」っていう理由に、みんなからも愛されていた理由が強く裏付けられていましたね。

飛鳥ちゃんとの一幕はもう悲しいほど綺麗でした。2人して客席に背中向けて、それでも絵になって。「似てないようで似てたんだね」ってこんな美しい最終回は無いし。お互いが涙のトリガーになっちゃうなんて2人の支えあってきた関係を見事に表していたし。もう一回くらい何かやるとはみんな思ってたからこれは5thアルバムを出さなかったことも悪いと思うよ。離れてくなんて思わなかった ふたりのすべて いつまでも。

「シャキイズム」では可愛がってたあやめちゃんがペアだったけど、最後の挨拶はお掛から。あなたが冷静でいてくれなかったらもっと頭痛くなるくらい泣いてました。葉月は絶対選抜入りしようね。1期2期を全員見送るまでは卒業しないもんね。日奈子ちゃんも泣かなかったね。次はあなたの番ですけど。絶対卒セレしてね。ひなちまのエピソードは本当に泣けました。自分と同い年の人が10年も前から大人の中で戦っていた事実にハッとさせられます。今とても活動が充実しているようで心から嬉しいです。

 

そして、みなみちゃんがこれまで振りまいてきた優しさと愛が存分に詰まったセレモニーでした。言及しなかったことも、あの場にも画面の向こうにもあなたの味方しかいなかったんだから全然良いと思います。センター曲とかソロ曲とか、もっと待ってた未来があったのかもしれないけど、そんなもしもの話をする余裕もないくらい清々しいセレモニーでした。全員から同じような労いの言葉が出てくるなんて、本当に誰にも分け隔てなく愛を振りまいてきたことを改めて実感しました。本当はこれからも声だけでも聴かせてほしいけど、またねって言ってたけど、余計な雑音が聞こえない場所で、自分の幸せのために生きて行ってください。

 

星がいつもよりも美しい。