「4番目の光」と「ZIG ZAG LOVE」、乃木坂4期生とSnow Man

乃木坂46 9th Year Birthday Live 4期生ライブを見ました。結局バスラは全体ライブと4期生しか見ていないのですが、この4期生ライブと翌日の3期生ライブは有観客ライブを想定していたためしっかりとしたセットが組まれ、花道やセンターステージがあることでライブらしい雰囲気が出ていたと思います。この点については以前ボロクソに言いましたからね。それに、曲同士のつながりもぶつ切りにならず、最初の4曲と「転がった鐘を鳴らせ!」以降は本当に最高のライブでした。

 

その中でも今回は本編最後の曲「4番目の光」に胸を撃たれました。ライブ後半に溜め込んだ4期生のオリジナル曲ラッシュの最後に『私たちにとってとても大切な曲』という曲振りのもとに披露されましたが、ここ数日の歌番組などの流れを見ていたうえでの杞憂がありました。

 

そもそも乃木坂46の4期生は、他の期にはない特殊性があります。乃木坂46だけのものではない、合同という名目のもとオーディションが行われ、まず2018年12月に11人が配属されました。その後、研修生という名のもとどのグループにも配属されず1年ほど別活動をしていたメンバーの中から5人が新たに乃木坂46に加わり、いわゆる"新4期生"というくくりで2020年から配属されました。この別行動をしていた1年ほどの間、4期生には「キスの手裏剣」「4番目の光」「図書室の君へ」「I see...」という4曲が11人には与えられており、"新4期生"の5人は、いくら"16人で4期生"と掲げようと歌唱パートはありません。これを如実に意識させられたのはライブ前日に4期生で出演したMUSIC STATIONで披露した「I see...」でした。4期生だけで誰もが知るような名音楽番組に出演すること自体が異例で、『16人で披露できることを嬉しく思う』と言っても5人は当然3列目。歌割がない以上11人と5人の映る時間は大きく異なりました。

 

自分がどうしてここまで気にかかるのか、それはおそらく自分が"Snow Manに新たに加入したメンバーのファンだから"なのだと思いました。Snow Manもご存じの通り、もともと6人だったグループに3人が加わり、9人組となりました。しかし当時のSnow Manはデビュー前。楽曲はCDになる前でいくらでも融通は利きました。「Boogie Woogie Baby」や「Party! Party! Party!」は新たに2番の歌詞が加わり、3人のパートも作られました。しかし2番です。披露することは限られるかと思いますし、「Party! Party! Party!」がラジオで流れた際は1番しか流れなかったため6人のソロパートとサビで終わりました。ソロパートをユニゾンパートには変えづらいというのはよくわかります。

 

一方、「ZIG ZAG LOVE」がラジオで流れたとき、そこには確かに向井康二の声がありました。「ZIG ZAG LOVE」はSnow Manにとって初めてのオリジナル曲で、当然6人で歌ってきた曲です。6人にとっても特に思い入れの強い曲でしょうが、9人体制となって初めてのライブでは1曲目に披露され、もともと3人・3人に分かれていたAメロが4人・5人のパートに変わっていました。曲ができたときにはそのグループにいなかったとしても、そのグループの歴史を語る上では外せない曲であり、既に6人とか9人とかそういうの関係ない次元までメンバーたちは進んでいます。実際、Snow Manが最後に出演したらじらー!サタデーで、加入組の向井くんとオリジナルメンバーの宮舘くんがともにこの「ZIG ZAG LOVE」を『Snow Manといえばこの曲』として、デビュー曲の「D.D.」ではなく選曲しました。

 

4期生にとっての「4番目の光」も同じような位置づけの曲ですよね。先に「キスの手裏剣」があるものの、4期生のはじまりを意識させるのはどちらかというとこの曲で。でも歌っているのは11人で、5人はこのときいなくて。しかし今回、前日の「I see...」とは違い、5人も11人に混ざって1番のBメロを歌っていました。具体的には柴田清宮パートに黒見佐藤林が、北川矢久保金川早川パートに松尾弓木が加わり、共に歌っていました。もしかしたら前回の4期生ライブでもそうだったのかもしれませんが、自分が見るのは初めてのことだったので嬉しかったです。その前の「図書室の君へ」も歌唱パートに加わっていましたね。2度の単独ライブを経て既に一体化している4期生ですから、4期生の歴史に対して堂々と16人で胸を張ればいいと思います。

 

生配信でもリピート配信でも、フルで披露される曲としての「4番目の光」と凛々しく歌い上げる16もの"4番目の光"に涙が出そうでした。「Out of the blue」「猫舌カモミールティー」と正真正銘16人で歌う曲がこれからも続いていってほしい、欲を言えば全員がセンターをやるまで続いてほしいとも思いますが、一番の若手でいられる限られた今の時期を噛みしめてこれからも見ていきたいと思います。

 

最後に、

5thアルバムではNew Vocalで16人歌唱で再録してくれ!