Step and Go

Happiness新規の自分にとって、初めての嵐の新曲はStep and Goだった。
当時は嵐の曲を20曲くらい一気に知った身だったので、"新曲"というものをあまり理解していなかったのだと思う。それでも、CDTVの新曲EXPRESSで、まだMusic Videoも公開されていない段階の、コンサート映像にサビだけ重ねたVTRを見たことをよく覚えている。

初披露はうたばんだった覚えがある。時報とともに始まったそこで、はじめてイントロから聴いたとき、イメージとの違いに驚いた。しかもRapもすごい省略されたバージョンだった。うたばんで披露するときはやたらといろいろな部分を省略していたから。ひみつのアラシちゃん!が始まる直前に出演した東京フレンドパークで、オープニングで披露していたのも覚えている。嵐という存在を知り、嵐にハマり始めた自分にとっては、出演番組すべてが新鮮で特別だった。そう考えると、そのタイミングで深夜ではないレギュラー番組が次々始まっていったのは幸せなことだった。もちろん、自分と同じタイミングで惹きこまれていった人がとても多かったということでもあるが。

リリース時のプロモーションで出ていた番組か、数年後のMusic LoversだったかMステだったかは忘れたが、この曲が卒業ソングとして紹介されていた。まだ小学生か中学生なりたてだった自分は、歌詞もよく理解しようとしていなかったからか、この曲が卒業ソングだとは思っていなかった。当時の自分にとっての嵐の卒業ソングはseasonかマイガールだと思っていた。

 

あれから12年。迫るその日を前に、レギュラー番組が最終回を迎えた。負けて終わるのがどこか嵐らしかったVS嵐、レギュラーではないが21年で140回の出演を重ねたMステ、そして10年9か月続いた嵐にしやがれVS嵐は長らくポケモンと放送時間が重なっていたこともあってか、初回放送を見たかどうかすら覚えていないが、嵐にしやがれは初回放送も、その前の特番や怪物くんと合わせてよく覚えている。

VS嵐は終始楽しい雰囲気で締めくくられた。Mステは前回の出演で大きく取り上げてもらったため今回はどうなるかと思っていたが、最後に披露する曲がテレビではお久しぶりのBittersweetになるとは思わず、大好きな曲なのでとてもうれしかった。そして嵐にしやがれ。前回までの通常運転とは打って変わって、一番しみじみした。ああ、本当に終わるのだな、と。

最後まで見終えて、なぜかStep and Goが頭をよぎった。今ならこの曲が卒業ソングである理由がよくわかる。自分が嵐と出会ってから初めての曲。嵐の大きな転機である2007年を越え次のステップへ移行したそのときの曲。そして今、その次の段階に移行しようとしているこの今、明るい未来に期待を持てるこの曲が、自分を支えてくれるのだろう。

"いつかまたね交点の先で"